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開放的経営へカイゼンを
来源:朝日新闻 发表时间:2010-02-26 浏览:3196

 世界の消費者のトヨタへの信頼が、ただちに回復へと向かうわけではないだろう。トヨタ自動車の豊田章男社長の誠実さと実行力が問われるのは、むしろこれからだ。

 「リーダーシップを発揮して信頼を回復したい」。米議会下院の公聴会で証言した社長は、主力車種のアクセル関連でリコールが遅れたことを謝罪する一方、急加速とエンジンの電子制御システムの因果関係は否定した。

 豊田社長は証言の冒頭で、トヨタの基本思想に触れた。「欠陥を発見したり、失敗したりした時に、必ず一度そこで立ち止まり、徹底的に原因を追究し、修正し改善する。問題から逃げたりごまかしたりということは伝統と誇りにかけて、やらない」

 しかし、今回の問題は急速なグローバル化や製品の高度化などの変化に対して、この思想に沿って行動することに失敗した結果ともいえそうだ。

 トヨタの思想は、車や設備の開発、製造ラインを中心とする現場で培われた。問題が発生したら即座にラインを止め、不良品を出さないようにする。現場で「なぜ」を5回繰り返し、原因をさぐる。社内総動員の取り組みは、労働強化への批判を伴いつつも、トヨタの強さを支えてきた。

 ところが、製品が顧客に渡った後に発生した問題についての苦情など、消費者からの貴重な情報を全社的に生かす体制作りは後手に回ったようだ。世界規模での事業拡大を急いだため、このゆがみが拡大した。

 今回は、リコールするかどうかを判断する権限を日本の品質保証部が独占し、米国など現地の判断が生かされなかったことも対応の遅れや誤りにつながったとされる。

 製品が高度に複雑化するに従って、顧客が把握した欠陥や不具合などに関する情報の価値はますます高まる。それらを生かす開放的な経営システムをどう築くかが重要な課題だ。それが企業の成長と顧客の信頼を両立させることにつながる。

 顧客がトラブルに遭遇したら、その現場で「なぜ」を5回繰り返して対策を考える。そんな意識と仕組みづくりが必要だろう。

 企業にとっての顧客の意味や関係のあり方を根底から問い直し、「なぜ」を問いやすくする製品づくりを目指すことは、他のグローバル企業や輸出関連企業にとっても大切だ。

 トヨタを象徴する言葉として世界に知られる「カイゼン」。安全と品質や効率向上のために現場の知恵や工夫を生かす改善運動のことである。

 トヨタには、創業以来のこの危機を克服してもらいたい。リコールの遅れや急加速の原因を徹底究明するとともに、外の声に耳を傾ける経営への「カイゼン」が急務ではないだろうか。

 

关联:

2010年2月26日(金)付 天声人語

 日本の自動車史で初の純国産といえるのは、トヨタ自動車が1955(昭和30)年に出したクラウンだろう。3年後には、左ハンドルにして米国に輸出された。だが、パワー不足のうえ壊れやすいと不評を買い、退散の憂き目に遭う▼以来半世紀、「TOYOTA」は信頼のブランドに育った。その頭上に輝く「品質の王冠(クラウン)」が今、ずり落ちかけている。冠を両手で支えるようにして、豊田章男(とよだ・あきお)社長が米議会の公聴会に出向いた。トヨタ車の不具合をただす、自動車の国の「お白州」である▼「すべてのトヨタ車に私の名がついている。お客様に安心してほしい気持ちは誰よりも強いのです」。眼鏡の奥の、少しおびえたようなまなざしは、誠実さゆえと受け止められただろうか▼この国の自動車は日々の生活に欠かせぬ移動手段だ。技術陣には言い分もあろうが、自らの「足」に裏切られた米国民の怒りは想像に難くない。航空にせよ食品にせよ、客の命を預かる企業はつくづく怖いと思う。品質に失望したユーザーらの言動は、この上ない逆宣伝となる▼ホンダを興した本田宗一郎は、社名にわが名を冠したことを生涯悔やんだ。片や豊田喜一郎は同族経営の米フォードに親近感を抱いていたという。その孫の章男氏は、一つ間違えば世襲をとやかく言われるハンディを負う▼公聴会は政治ショーのにおいが強いが、トヨタの振る舞いには日本ブランド全体の信用がかかっている。社長以下、いく重もの緊張感を信頼回復のバネにしていくしかなかろう。冠を頂く者の宿命である。