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(天声人語)盆栽に学ぶ 2017年4月28日
作者: 发表时间:2017-12-12 浏览:777

 (天声人語)盆栽に学ぶ

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 さいたま市のJR大宮駅構内で昨夕、威風あたりを払うような盆栽を見た。「樹齢870年以上」と説明文がある。電車も乗客も秒刻みで先を急ぐ雑踏でその一角だけ、時間の流れが違って見えた▼世界盆栽大会がきのう、大宮一帯で開幕した。日本での開催は実に28年ぶりである。約40の国と地域から愛好家らが参加する。開会式をのぞくと、欧米、アジア、アフリカなど世界各地の言葉が飛び交っていた▼「樹齢数百年級の盆栽になるともう人間もかなわない。うねうねと曲がった幹を見て、どんな雪や風に耐えてきたのか私ら盆栽屋も想像を膨らませます」。出展者のひとり、埼玉県川口市の盆栽師飯村靖史(やすぶみ)さん(76)は話す▼現役を退いた男性向けのお金のかかるたしなみ――。そんな印象が強すぎるせいか、ファンが若い世代へなかなか広がらない。それでも海外では「緑のアート」として関心が高まる。飯村さんの盆栽園には近年、中国からの来訪者が増えているそうだ▼大宮盆栽美術館によると、盆栽の歴史は1300年前の中国にさかのぼる。唐王朝の女帝、則天武后の息子の墓に、鉢をささげ持つ女官の壁画が残る。木と石と水を載せ、風景を表現した。中国や日本でそれぞれに発展を遂げてきた▼松や真柏(シンパク)の盆栽の逸品では、白く堅い独特のうねりに目がとまる。枝先が枯れたものを神(ジン)、幹の一部が枯れたものを舎利(シャリ)と呼ぶ。何ごともせわしない昨今、余裕のない私たちを、盆栽が静かに見つめているような気がする。