内容导航

推荐文章
第8課 時計の文字盤から
作者: 发表时间:2013-05-18 浏览:3458

录音:

チャレンジ1

時計の文字盤から

織田  一朗

 見慣れたはずの時計でも、よく見ると不思議なことがたくさんある①。たとえば、時計の文字盤は12時から始まっているのはなぜか。結論から先にいうと、時計が考案された(紀元前30004000)のが、人類がゼロを発見する(89世紀)よりも先だったか

らといわれている。

 しかし、数字は連続性からいえば、午前1259分の次に1時が来るのはおかしい②ので、文字盤の頂点は「ゼロ」にすべきだとする考え方もある。日本では混同を避けるため、新聞やテレビ、そして日本時計学会のデジタル時計の表示などではO時表記を優先させているものの、時計の文字盤そのものをOにしようという動きにはなっていない。(中略)

 また、文字盤のローマ数字はⅣでなく、Ⅲが使われる。これはフランスのシャルル5世が建設中の時計を見て、「文字盤のⅣはⅴからⅠを引くことになり縁起が悪いのでⅢ

にせよ」と指示を出したのが後世に引き継がれた、とのエピソードがある。Ⅲは正式な

ローマ数字には見当たらないもので、時計の文字盤だけに用いられる。

 右回りにしろ、12から始まるにしろ、ローマ数字の表記のしかたにしろ、世界中の

時計に徹底されている③のが興味深い。

 時計はたんに時刻がわかればよい、とする計測機器ではない。見やすさと美しさが兼

ね備わっていなければならない。12Oに変えない理由、をⅣにしない理由、それらは時計職人たちの怠慢④の結果ではなく、時計としての完成度を維持するために受け

継がれている大切な要素なのではないだろうか。

 

 

注釈

1.シャルル5:フランスの歴史上の人物で賢君と称せられた王(1337I380)

2.完成度:完成された度合い、出来映え。

 

 

練習問題

1.「よく見ると不思議なことがたくさんある」の「見る」は次のどの言葉に近いか。

a.楽しむ    b.観察する    c.眺める    d.考える.

2.「数字は連続性からいえば、午前1259分の次に1時が来るのはおかしい」とあるが、なぜおかしいのか。。

a.数字の連続性から言えば、59の次は60だから

b.数字の連続性から言えば、1の前はO.9だから

c.59分は「分」の単位で、1時は「時」の単位だから。

d.1259分の次に来るのは13時のはずだから

3.「世界中の時計に徹底されている」とあるが、どういう意味か。

a.世界中の人が、時計は右回りで12時から始まり、Ⅲを使うことを完全に知っ

ている。

b.右回りか、12時から始まるか、Ⅲを使うかに関係なく、世界中で時計が使わ

れている。

c.世界中どこの時計でも、右回りで12時から始まり、ローマ数字の時はⅢを使

っている。

d.右回りや12時から始まることやⅢを使うことなどの問題点に世界中の人が気づいている。

4.「怠慢」にあたる説明を次から選びなさい。

a.怠けるこ

b.傲慢になること

c.差別すること 

d.冷淡にあしらうこと

5.筆者は時計の文字盤について、どのように考えているか。

a.正式なローマ数字にはないⅢが使われているので、文字盤を変えなければならない。

b.数字の連続性の点で問題があるので、これからはデジタル時計を使うほうがいい。

c.いろいろ問題はあるが、世界中の時計に使われているのはそれなりの理由がある

からだ

  d.ただ時刻を知るためだけではなく、工芸品として部屋を飾る働きもあるから、

文字盤に拘る必要はない。

 

正解 1.b 2.d 3.c 4.a 5.c