面接対策
就職活動や転職するにあたって、避けて通れないのがこの面接(試験)。このページでは、採用されるための面接対策を具体的にご説明します。
近年では、面接を受ける方だけでなく、面接官たちも「面接対策」に関する書籍や就職情報サイトなどに目を通している場合が多いので、マニュアル通りの受け答えをしていると不採用になる場合がありますので、注意が必要です。
面接までの準備
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面接マナー
面接時のタブー
面接の心構え
最後に…
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面接への対策方法
面接するにあたって
採用の合否は、80%~90%以上が面接で決まるとされております。採用を掴み取るには、希望する企業に入りたいのであれば、面接官にどれだけ自分の個性や能力を知ってもらえるかが重要です。緊張するのはしかたがないことですが、十分な訓練とイメージトレーニングを積んでおけば、本番にはそれほど緊張することはないので、リラックスして練習に励んでください。
面接までの準備
また、面接官は、いずれ仲間になるであろうあなたに、「なぜ当社に応募してきたのか」、「本当にこの会社に興味があるのか」、ということを知りたがっています。
面接で成功するには、あるいは面接で緊張しないためには、まずその企業について詳しく知っておくことが大切です。企業を知ることで会話も弾み、面接官に自分の熱意を伝えることにつながります。面接当日までに、下記の項目(手順)を参考に、企業を徹底的に調べ頭の中に叩き込んでおきましょう。
また、志望動機はもちろんのこと、自分の性格についてもよく聞かれるので、履歴書やエントリーシートに記載した長所・短所(参考:長所・短所の書き方)をよく覚えておきましょう。
業界の将来性
業界と企業の将来性はまさに運命共同体。業界の不振はその企業にも大きく影響する。業界の研究なくしてその企業の未来は語れない。
業界内における企業の位置付け
業界内において、その会社がどの辺に位置しているのか。上位か、中位か、下位かについても把握しておくこと。
企業業績の推移
売り上げ・経営利益が順調伸びているか。過去5~10年間くらいの推移を見ると、その企業の成長力がわかる。
企業の規模
社員数、資本金、売上高を見ると、おおよその規模がわかる。
企業の沿革
創業昭和15年、会社設立昭和20年などという会社は、昭和15年に家業からスタートし、昭和20年に法人組織化。歴史の古い会社ということになる。
企業の特色
企業の特色は、企業の最大の武器である。特色のない企業は生き残れない。
経営方針・経営理念
企業の脊椎にあたり、柱である。ただし、面接で「御社の経営理念に…」などと軽々しく言うものではない。
企業の将来性
経営者が企業の将来についてどう考えてるか確認しておくこと。店頭公開の準備を進めている企業などは非常に将来性がある。
面接マナー
面接当日は、基本的にあなたが記入した履歴書や職務経歴書(職歴がある場合)を参考にして話が進みます。面接を行う目的は、筆記試験などでは見えない、あなたの人間性を見ようとしているからです。
また、遅刻に関しては理由はどうであれ論外です。面接当日は最低でも10分前までには来社し、手続きを済ませておきましょう。そして、面接から帰ったら、お礼の手紙やEメールを送る(参考:送付状の書き方)のも、手応えがあった時には最高の好印象となります。
入室から着席までの挨拶
面接では、まずノックすることから始まります。「コンコン」とノックした後の一般的なマナーは下記の通りです。
「どうぞ」と言う声が面接官からかかったら、ゆくりドアを開ける。
中に入り、またゆっくりと静かにドアを閉めて、面接官に向かって一礼。
イスのある位置まで進む。
イスのある位置でそのまま立って、自分の氏名を名乗のり、「よろしくお願いします。」と元気良く言う。(学生の場合○○大学○○学部と最初に学校名を言う)
面接官に「どうぞお掛けください」と言われたら、「失礼します。」と言って着席する。
退席時の挨拶
「それでは近いうちに結果を報告します、ご苦労様でした…」など、面接が終了したら次のように行動するのが一般的なマナーです。
「ありがとうございました」と、座ったまま会釈する。
立ち上がって、もう一度面接官全員に「本日はどうもありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。」と言って深々と頭を下げ、ドアの所まで戻る。
ドアまで戻ったら、そこで立ち止まり、もう一度面接官の方を見て軽く一礼する。
ドアを開けて退室する。
お辞儀について
お辞儀の仕方や腰の角度をやたら気にする人も少なくありませんが、そんなに気にする必要はありません。一般的なお辞儀の角度は30度とされていますが、目線を靴に向けて頭を下げれば、自然と30度前後になるはずです。お辞儀の注意点としては、相手の顔(目)を見たままお辞儀をしないことです。顔を見たままお辞儀してしまうと、どうしても睨んでるようにしか見えないし、腰が不自然になってしまうからです。
面接時のタブー
面接時にタブーとされていることや、面接時に絶対やってはいけないことをリストアップしておきます。誰しもやってしまいそうなことですが、下記の点には特に注意しましょう。
貧乏ゆすりをする
これほど面接官にマイナスなイメージを与えるものはありません。緊張しているとはいえ、貧乏ゆすりの癖がある人は時間をかけて直しておきましょう。
しゃべり過ぎ
「自己のことをもっともっと知ってもらうために…」とはりきってしまう気持ちもわかりますが、面接官は質問に対して的確に答えられるかどうかも見ています。よって、しゃべり過ぎはかえって「要領が悪い、話のポイントをきちんと押さえられない」などのマイナスなイメージを与えてしまうことがよくありますので注意しましょう。もちろん、無口過ぎるのもよくありません。
他社の悪口を言う
ついつい入りたい一心で他社の悪口言ってしまいがちですが、これも面接官にとっては大変聞き苦しいことです。それよりも、「他社と比較してこの会社はこういう良い点がある」などといった、プラス志向な面を具体的に話しましょう。
他人の発言に影響される
グループ面接などでよくありがちですが、「私もそう思います」といったような発言をしてしまうと、主体性がないと判断されてマイナスな印象を持たれてしまう場合があります。「あ、先に言われた!話すことなくなっちゃったー!」と思ったとして、もしその意見を引用するなら、その意見に必ず自分の意見をプラスして答えるようにしましょう。
言い訳がましい
「成績が思わしくないですね?」や「前回の仕事はすぐに辞めてしまったんですね?」といった意地悪な質問に対して、「優秀な教授がいなく、授業に出ても学ぶことがなかったからです」とか、「職場に気の合う人がいなかったからです」などと、自分の勉強不足や協調性のないことを棚に上げて、言い訳や自己中心的な発言をするのはいけません。自分にとって不利な質問でも、潔く答えることも時には大切です。
面接の心構え
面接は家を出た瞬間から始まっている
「自宅を出てからが面接試験」…、よくあるお話ですが、心構えの観点からしたら事実かもしれません。現に、自分の最寄り駅(不運にも面接官が同じ駅だったそうです)でタバコをポイ捨てしているのが目撃されて不採用になった学生もいました。このような例はまれだと思いますが、社会人としてモラルに反するようなことはせず、自宅を出てからは胸を張って歩き、自身を持って試験に臨みましょう!
質問は積極的にする
「質問しない・質問が少なさ過ぎる」ということは、受ける会社や仕事に興味がないと思われてもしかたありません。よって、質問は積極的に、必ず最低でも一つ以上はするように心がけましょう。ただし、いくら質問することがないからといって、「給料の締め日はいつですか?」などと聞くのは、一部の例外(既婚者やお子さんをお持ちの方など)を除いて最悪な印象となってしまいますので注意しましょう。
面接官はパワーがある人に興味を持つ
例えば、「見た目は明るくて朗らかだけどどこか頼りない」や「一人前の口を利くが、どうもパワーが伝わってこない」ようなタイプ。そうかと思うと、「無口で無駄なことは一切しゃべらないが、質問には的確に答える」、「一見おとなしそうだが、内に秘めた闘志に並々ならぬものを感じる」といったタイプ。面接官は、後者のようにパワーを感じる人に興味を持つようです。実際にも、成功している人は、このようにパワーを持つ人が多いのです。
人間の顔は履歴書?
ベテランの面接官ともなると、頭の中身、性格、気の強さ・弱さ、集中力の有無を「顔つき」から読み取ることができるようです。すでに二十数歳を超えていれば、今までの生き方や努力してきた度合いがいくらかは出ているもの。今まで努力してきた人は自信を持って臨み、そうでない人も鏡の前で笑顔の練習をして面接に望みましょう。
最後に…
最後まで目を通してくれた方、心から感謝いたします。これより、あなたの気休め程度にしかなりませんが、一つ小言を申し上げます。
面接というものは、筆記試験のように落とす為の試験ではないということを覚えておきましょう。面接本来の目的とは、面接を通して受験者の個性や能力を知り、会社に合うか合わないか、会社にとってプラスかマイナスかを総合的に判断して採用を決めるものなのです。よって、採用に至らなかったとしても、あなたの人生にとってそれほど重要なものでもなく、社会勉強の一つとでも思っていただけたら幸いです。