名詞 : の + かわりに
動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな>
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♪ 会話 ♪
小孫:頑張ってるのに日本語が上達しなくて・・・。
良子:あの有名な兎と亀のかけっこの話を知ってる?
小孫:兎が高をくくって、途中で昼寝してしまい、亀に追い越されたっていうあの話?
良子:あなたは進歩が遅いかもしれないけど、そのかわりに着実さがあるわ。それがあなたの大きな取り柄だわ。
♯ 解説 ♭
「かわる」は漢字で「換わる/替わる/代わる/変わる」と書くように多義語です。「~ かわりに」の用法は大きく分けて、例文1の「~の代理に」、例文2の「~の代理・代替に」、例文3、4の「~けれども」、例文5の「~交換・代償に」という四つの意味に分かれます。どの意味で使われているかは、文脈から理解する以外にありません。この中で注意するのは、交替から対比へと意味が拡大した「AけれどもB」という逆説の表現でしょう。
なお、例文1の代理の用法の時には「名詞+にかわって」(→文型303)の形も使えます。
社長にかわって(・のかわりに)、専務が出席することになった。
§ 例文 §
1.この仕事は君の方が適任だ。僕のかわりに君がやってくれないだろうか。
2.「戦時中はご飯のかわりにさつまいもを食べた」という話を母から聞いたことがある。
3.このアパートは駅に近くて便利なかわりに、家賃が高いのが玉に瑕だ。
4.この種の商売は儲けも大きいかわりに、リスクも大きい。
5.先日おごってもらったかわりに、今日は僕がおごるよ。
★ 例題 ★
1) 僕が日本語を教え(てあげる/てくれる)(かわりに/にかわって)、君が中国語を教えて(あげないか/くれないか)。
2) この車はガソリン( )食わないかわり( )、スピー ド( )出ない( )が難点だ。
(^^)前課の解答(^^)
1) から見ると/ほど/は(~ほど~はない→395P)
2) 作られ(方法)/大きく/に(「~を~に分ける」の受身文)