名詞 : の + 一方(で)
動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな>
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♪ 会話 ♪
課長:李君は仕事に熱心な一方で、仲間とのつき合いも大切にしているようだな。それに大変な恐妻家だとか。
山田:そうなんですよ。でも、奥さんに財布の紐を握られ、頭が上がらないというもっぱらの噂です。
課長:はっは、それが夫婦円満の秘訣さ。夫婦で力を合わせて、将来に備えているわけだ。
♯ 解説 ♭
「~一方(で)」は「Aは~、他の一面では~」同一主語の異なる面を表す場合にも、「Aは~だが、反対にBは~」と主語が異なるものを対比させる場合にも使えます。
類義語に「~かたわら」(→文型036)があり、例文1~3は置き換えることができます。また、例文4のように同一主語の対立する面を表す場合には「~反面」(→文型375)に置き換えることができます。ただし、この二つの文型は例文5のような異主語文では使えません。
姉は家庭的だが、一方(×反面)妹は活動的だ。 <同一主語文>
父はいつも静かだが、一方(・反面)怒ると恐い。<異主語文>
§ 例文 §
1.彼は病院に勤める一方で、地域ではボランティア活動に参加している。
2.兄は勉強ができる一方、遊ぶことも忘れない。
3.表では争っているように見せる一方で、裏では手を結んでいるのが政治の世界だ。
4.日本経済については楽観的な見方がある一方で、今後は高成長は望めないという見方もある。
5.あの家庭は夫が遊び好きな一方で、妻はしっかり者だ。
★ 例題 ★
1) アジア地域の経済発展は目覚ましい(が/のに)、(一方/反面)、所得格差が拡大(する/し)つつある。
2) 豊かな国々( )益々(豊かだ→ )なる一方で、貧しい国々が益々(貧しい→ )なっている。
(^^)前課の解答(^^)
1) ばかり/ばかり/見あたらない
2) で/越し(V〔ます〕形+そうだ<様態>/そうな