いわんや ~ 名詞 : × + においてをや
まして に(おいて)はなおさらだ
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♪ 会話 ♪
李 :このパソコンの使い方がどうしてもよくわからないなあ。え~っと、マニュアル、どこにあったっけ?
良子:説明書を読むのもいいけど、山田さんに聞いてみたら?その方が手っ取り早いわよ。
李 :彼がひどい機械音痴だってこと知らないの?僕でさえ四苦八苦なのに、いわんや山田においてをやだよ。
♯ 解説 ♭
「況(いわん)や」「況(まし)て」と助詞「~において」(→文型291)が結合した文型で、「Aは~ 、だからBは言うまでもなく、(もっと・更に)~」を意味する文語です。話し言葉としては「まして ~ には、なおさらだ」が多く使われるでしょう。
専門家にさえ直せない。
→いわんや素人においてをや。
→まして素人にはなおさらだ。
§ 例文 §
1.この高校入試問題は大学生の僕にさえ難しいのに、まして中学生にはなおさらです。
2.僕が子供の頃、日本の家庭にはテレビもなかった。ましてパソコンにおいてはなおさらだ。
3.彼は英語すら読めない。況やフランス語においてをや。
4.源氏物語を原書で読める日本人はそう多くない。いわんや外国人においてをやだよ。
5.約束は守るもの。いわんや首相の公約においてをやだ。
★ 例題 ★
1) (これ/この)ほどの山と(する/なる)と、登るのは若者でも容易ではない。(だから/まして)老人においてをや。
2) 当時の私は食べ物に( )( )事欠く始末(だ→ )。( )( )( )本を買う金などあろうはずがなかった。
(^^)前課の解答(^^)
1) が(「~のに」は因果の逆説)/一方(反面も可)/続けて(他V)
2) が/豊かに(ナ形+なる)/貧しく(イ形+なる)