名詞 : の + 恐れがある
動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな>
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♪ 会話 ♪
良子:ねえねえ、今夜あたり関東地方に台風が上陸する恐れがあるそうよ。
李 :道理で雲行きが怪しいと思ったよ。早く帰って来て正解だったようだ。
良子:でも、ここらで一雨あった方がいいかもしれないわね。そうでないと、水不足の恐れもあることだし。
♯ 解説 ♭
「~恐れがある」は「~(の)心配・不安・危険など<良くないこと>が起こる可能性がある」という意味で、否定は「~恐れはない」となります。「~かもしれない」と同じ意味です。しかし、「~かもしれない」はどのような場合にも使えますが、「~恐れがある」は悪い事態の発生の時にしか使えないという特徴があります。なお、この文型は「~兼ねない」(→文型043)とほぼ同義表現です。
台風が上陸するかもしれない。
→台風が上陸する恐れがある。
→台風が上陸し兼ねない。
間違えやすいのは悪い傾向を表す「~嫌いがある」(→文型063)との違いですが、「~嫌いがある」は既定事実で、未来の推測ではありません。→例題1)
§ 例文 §
1.この病気は伝染する恐れもあるから、気をつけてほしい。
2.地震の影響で津波の恐れがありますから、緊急に避難してください。
3.バーゲン品は安いが、品質が悪い恐れがある。
4.彼は口が軽いから、彼に話すと秘密が漏れる恐れもある。
5.この金融不安がこのまま続くと、最悪の場合、世界恐慌に発展する恐れがある。
★ 例題 ★
1) この船は(この/あの)程度の浸水で沈没する(恐れ/嫌い)は(ないから/なくて)、慌てなくてもよい。
2) 未成年者の犯罪を警察力だけで(押さえる→ )(込む→ )とすれば、かえって事態を(悪化する → )恐れがある。
(^^)前課の解答(^^)
1) になる/召し(お召しになる=着る)/になって
2) 入り/お/待ち