名詞(+格助詞 : × + きりしか ~ ない
これ・それ・あれ: × だけしか ~ ない
数詞 : ×
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♪ 会話 ♪
李 :すまんが、給料日まで一万円ほど貸してもらえないかなあ。恩にきるから。
良子:またなの?返せるめどがあるの?やはり、私が財布の紐を握ってて正解だったわ。待ってて。あっ!5千円きりしか残っていないわ。
李 :あ~あ、いつもわが家は火の車か。
♯ 解説 ♭
「きり」は名詞や数詞、また「こ・そ・あ」と結びついたとき、「だけ」と同じ意味を表しますが、この「きり」「だけ」が「~しか~ない」と結びついたのがこの文型で、限定を表します。話者の「非常に僅かだ/とても不足している」という感情を一層強調する「~しか~ない」と考えていいでしょう。
500円しかない。
500円だけしかない。
500円きりしかない。
§ 例文 §
1.僕の手元には、お金はこれだけしかありません。
2.まだその本は見出しだけしか読んでいないから、感想まではちょっと・・・。
3.彼とは一度きりしか会ったことがないんです。
4.田中角栄は小学校きりしか出ていないが、総理大臣にまで上り詰めた。
5.僕は絵を描くことだけしか能がない男ですが、絵は僕にとって命です。
★ 例題 ★
1) その件は彼(だけ/にだけ)しか話さなかったはずな(ので/のに)、なぜ君が知っている(んだい/かい)?
2) 今日、学校( )は僕きりしか(来ている→ )けど、まさか休校( )んじゃないだろうなあ。
(^^)前課の解答(^^)
1) ざっと/きり(~まま→文型406)/まで(→文型403)
2) うつむいた/も/きこう(→文型441)